ガラスフィルム施工業者の職人はフィルムの施工時、洗浄液と施工液を使い分けます。
ガラス面の洗浄時、500mlのスプレーボトルに洗浄液を入れて使います。そして、ガラスフィルム、ウインドウフィルムの施工時、噴霧器に施工液を入れて使用します。
この噴霧器は農業従事者やガーデナーを除いて、あまり使うことがない製品。ところが、噴霧器は用途に応じて意外とラインアップの幅が広い製品です。
噴霧器の種類
ガラスフィルムの施工専用の噴霧器は存在していないようです。
そこで、フィルムの施工業者は園芸用の噴霧器を使用します。施工業者は実用上、噴霧器で何ら問題ありません。
スプレーボトルでも代用可能ながら、噴霧器を使用した方が作業効率が高まります。
園芸用の噴霧器はタンク容量と噴霧機能にいくつかの種類があります。
手動式噴霧器
手動でタンク内の圧力を高め、内圧を利用してホース先端のノズルから液体を噴霧する仕組み。タンク容量には、いくつかの種類があります。
当店が使用しているタイプはこの手動式噴霧器。
メリット
・本体が軽量
・バッテリー切れの心配が無い
・外気温の影響を受けず、信頼性が高い
デメリット
・タンク内の圧力を高める操作に手間が必要。
電池式噴霧器
噴霧器に乾電池をセットして、モーター駆動でタンク内の液体を噴霧する噴霧器。単1電池を複数本使用します。
メリット
・噴霧器に液体を入れるだけで、噴霧作業前の準備が不要
・噴霧作業が楽
デメリット
・定期的な電池交換が必要
・本体が重くなる
・不測の電池切れが発生することがある
充電式噴霧器
噴霧器にバッテリーをセットして、モーター駆動でタンク内の液体を噴霧する噴霧器。
ガラスフィルムの施工業者さんの中には、このタイプを使っている職人さんがいるかもしれません。
メリット
・噴霧作業が楽
・電池式より経済的
デメリット
・バッテリーの補充電と管理が必要
・本体が重くなる
・不測のバッテリー切れが発生することがある
電気式噴霧器
家庭用AC100V電源を使用して、モーター駆動でタンク内の液体を噴霧する噴霧器。
ガラスフィルムの施工現場によっては、AC100Vコンセントまで距離が遠い、あるいはコンセントが無いケースもあるため、フィルム職人はこのタイプを使わないと思います。
メリット
・噴霧作業が楽
・連続噴霧が容易
デメリット
・家庭用100V電源を確保できない場所では使用不可。
エンジン式噴霧器
エンジンの回転でポンプを駆動し、タンク内の液体を噴霧する噴霧器。主に、農業従事者がエンジン式を使用します。
メリット
・広い面積への噴霧作業が楽(屋外用)
デメリット
・エンジン音が出る
・エンジンのメンテナンスが必要
まとめ
以上のように、噴霧器は大きく5種類あります。使用環境にマッチする噴霧器を選ぶことで、その機能を十分に発揮できます。
ウインドウフィルムの施工業界としては、手動式噴霧器が一番使いやすいと思います。
そして、電池式やバッテリー式の噴霧器は外気温が下がると、放電パワーの低下や噴霧時間が短くなる傾向があります。また、不測の電池切れやバッテリーダウンの可能性もあります。
近くにコンビニや家電量販店が立地していれば、乾電池の調達はできるものの、時間をロスします。充電式噴霧器のバッテリーがダウンした場合、予備バッテリーがあればいいものの、そのためには複数のバッテリーを充電し、管理する必要があります。
あくまで、ウインドウフィルムの施工という業界に絞ると、施工現場では手動式噴霧器が最適だと思います。
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