インテリアの印象を大きく左右する家具。
ニトリやイケア/IKEA、東京インテリア、ホームセンターなどで気に入った家具を購入するのもOK。
他に、手軽なルミナスなどの金属パイプを組み上げたり、プラスチック製の収納家具など、選択肢は膨大。
しかし、販売されている家具類は吊るしの製品のため、サイズが部屋にマッチしないことがあります。
また、素材感や色がインテリアにマッチしない・・なんてこともあります。
ここで視点を変えて、DIYで家具作りに挑戦してみてはいかがでしょうか?
そこで、管理人がクールなOSB合板で作る、2種類の本棚を設計してみました!
更に、紫外線から家具類やフローリングを守る対策、室内の遮熱と断熱対策、プライバシー保護対策も合わせてご紹介します。
100%を目指さないDIY
と言っても、ここでご紹介するのは作りやすいカンタンなDIY家具。
DIYで本棚などの家具を作るなら、おすすめの木材はOSB合板。OSBボードは
・クールな素材感
・高い強度
・加工性がいい
・安価(1,000円~/枚)
以上の四拍子が揃っています。
OSB合板を購入し、DIYで切った貼ったして家具を作ることで、クールなインテリアを演出できます。室内空間にマッチする家具を自由に設計し、木を加工して組み立てるのです。
DIYが苦にならない方でしたら、きっと楽しい作業で自分の部屋にマッチする、世界で一つの家具が完成しますよ!
もちろん、DIY作品は販売する商品ではありません。DIY作品を目にするのは自分と家族くらい。
DIYで物を作る以上、100%の完成度を目指す必要はありません。少々の失敗は「まっ、いいか~」と、広い心で笑い飛ばしましょう!
そのようなマインドセットならば、DIYに対するハードルがグッと下がり、楽しみながら物づくりができます。
そこで、当ブログの管理人がOSB合板で作る、簡単な2種類の本棚を設計してみました。
OSBボードは、おしゃれでコスパが高い合板。本棚の寸法は好みで自由に設定してください。クールな本棚になり、思い出深い一生モノになりますよ!
では、Are you ready?
OSB合板とは?
OSB合板(オーエスビー/Oriented Standard Board)とは、木材を薄く削って乾燥させ、接着剤を使って高温でプレスして作られている強固な合板。
OSB合板は強度が高いため、ツーバイフォー住宅や在来工法の木造住宅でも使われる素材。
OSBは「オリエンテッド・スタンダード・ボード」の略。和訳すると「スタンダード志向の板」となります。よって、「OSB合板」はおかしな表現。正しくは「OSB」。
OSBは工場でこのように作られる
内装用と構造用の2種類
OSB合板は内装用と構造用の2種類があります。DIYで家具類を作るならば、内装用を選択します。
OSB合板のサイズ
OSB合板のサイズは「1,820×910mm」。厚さは9, 11, 12mmのものがよく流通しています。
OSB表面のラフな感じが何ともクールで格好いい合板ではないでしょうか?OSB合板の特徴はこちら。
OSB合板のメリット&デメリット
メリット
・強度が高い
・気密性が高い
・防虫性が高い
・自由に釘やビスが使える
・加工性がいい
・安価
カインズホームセンターでは、以下のサイズのOSB合板が販売されています。
【厚さ9mm、OSB合板】1,820×910mm:1,250円/枚
【厚さ11mm、OSB合板】1,820×910mm:1,450円/枚
※小売価格や仕様は変更される場合があります。詳細は店舗でご確認ください。
他の合板
ちなみに、
・MDF材の場合、同サイズで4,000円/枚、少々。
・針葉樹合板の場合、同サイズで1,200円/枚、前後。
・ベニヤ板の場合、3×6サイズ(1800×900mm)で2,500円/枚、前後。
MDF材を使用する場合、塗装が必要です。針葉樹合板を使用する場合、木目と部屋の床材、インテリアのマッチング問題があります。そして、ベニヤ板を塗装してもチープ感が漂います。
一般的なフローリングに白い壁の部屋ならば、OSB合板は違和感の無い選択。OSB合板は無垢のフローリングでも、問題無くマッチします。
デメリット
・水に弱い(水回りや屋外には不適)
・ボードの表面が荒い
・微量のホルムアルデヒドを放出
OSBから微量のホルムアルデヒドが放出される可能性があるため、しばらくは室内の換気を良くした方がいいでしょう。
簡単DIY!OSB合板で本棚の作り方
ホームセンターによっては、寸法どおりに板をカットしてくる有料サービスを提供しています。直線1カット50円前後。
各寸法入りの設計図をホームセンターに持参することで、作業効率が大幅にアップします。
OSBでDIYのイメージ
本棚-Type1
背面
上図は、本棚の背面に11mm厚のOSB合板を1枚セットする設計。背が高い本棚ならば、この設計でもいいと思います。
ただ、高さ1~1.5m程度の本棚の背面全体に11mm厚のOSB合板をセットすると、過剰剛性となり、重量も増します。そこまでの剛性は必要無いでしょう。
その場合、下図のように、OSB合板を適当なサイズにカットして、4枚程度に分割して背面にセットしてもいいと思います。
棚板と裏板をネジで結合することで十分な剛性が出ます。本の重量で棚板がクリープ変形する心配は無いと思います。(一般的なカラーボックスの方が桁違いに弱い。)
設計
まず最初に、本棚を置く場所の空間サイズを計測します。そして、紙に本棚のラフスケッチを描きます。
▼
側板と棚板、裏板の組み合わせ方法を考えます。
▼
各板の寸法を決める。
本棚にどのような本を収納するのか考えます。マガジン類を収納するのか、単行本を収納するのかによって、本棚のサイズが変わってきます。
▼
定規で完成イメージを製図。(各寸法を記入。図の上下左右の比率は少々いびつでもOK)
▼
展開図を製図。各板の寸法を記入。
(OSB合板の購入時、ホームセンターの店員に展開図を渡してカットしてもらう。)
材料
【OSB合板】厚さ11mm or 12mm
必要となるOSB合板の枚数は本棚のサイズによります。背面板は材料を有効利用して11mm厚OSBをそのまま使用。
【ネジ】
鉄製の皿ネジ(半ネジタイプ)×36本以上
※ネジの本数は本棚の大きさによって、本数を増やしてください。
【ネジの長さ】
22~33mm
【ネジの太さ】
4mm以下(ネジが太いとOSBが割れやすくなります。)
【サンドペーパー】
#100、#200、#400など
【新聞紙、または、ダンボール】
床の傷防止と汚れ対策
必要な道具
・プラスドライバー or 電動ドライバー
・手動ドリル or 電動ドリル
・メジャー
・滑らない軍手
・油性 or 水性ペン(ネジ位置のマーキング用)
※ホームセンターが用意している電動工具の有料貸し出しサービスを利用すると、作業効率が大幅にアップします。
組み立て
ネジで各板を組み立てる前に、ドリルで下穴を開けておきます。手動ドリルでも問題無く穴があきます。
【注意!】下穴無しで無理やりネジを回していくと、OSB合板が割れる可能性があるため注意が必要です。
仕上げ
OSBの角の部分とカット面をサンドペーパーで削って滑らかにします。この時、角材にサンドペーパーを巻くと作業性がアップします。
木の加工には、非耐水性のサンドペーパーを使用します。サンドペーパーには種類毎に数字が表示されていて、番手(#)と呼びます。
・ザラザラしたサンドペーパーは番手の数字が小さい
▼
最初の粗削り用
・粒が細かいサンドペーパーは番手の数字が大きい
▼
仕上げ用
例えば、このような順番でサンドペーパーを使います。
#100(粗目)→ #200(中目)→ #400(細目)
本棚-Type2
Type2は、OSB合板の側板を上下の棚板で組むシンプルなBOX。この設計は上下方向の剛性が高い特徴があります。もちろん、裏板もセットします。
上図のBOXを複数個作り、BOXを縦と横方向に自由に並べます。階段箪笥(かいだんだんす)のようにBOXを設置して、BOXの上にインテリア雑貨や置時計、写真などを好みで置きます。
この本棚は、自由に組み合わせが可能で汎用性が高いのが特徴です。また、BOXを重ねると「11mm×2=22mm」の棚板になるため、非常に高い剛性を確保できます。
BOXを積み上げる場合の地震対策
BOXを積み上げて使用する際、心配なのは地震。地震対策として、「プレート金具」などで上下のBOXを接合します。
プレート金具
手軽な接合方法はプレート金具を使う方法。プレート金具はホームセンターで入手できます。様々な形と色のプレート金具があるため、お好み次第で選択します。
上下のBOXにプレート金具をセットして、ネジで固定するだけの手軽さ。階段箪笥のようにBOXを組む場合、L字金具を使用します。
OSB合板にメタル or ブラックの金具類はなかなか似合い、クールなツールBOX的な仕上がりになります。
仕上げ
OSB合板の角の部分とカット面をサンドペーパーで削って滑らかにすることでケガを防止できます。
OSB合板のニス塗装
OSB合板で本棚などを作る場合、ニス塗装は不要。理由として、OSB合板ならではの素材感をそのまま表現できるからです。
なお、OSB合板の断面(カット面)をブラックやホワイトで塗装すると、BOXの存在感を主張するアクセントになります。これは、お好み次第。
机の塗装
OSB合板で机を作る場合、表面の凸凹が気になります。
そこで、OSB表面の凸凹をサンドペーパーで仕上げると理想的。なお、手作業では面を出すのは難しく、苦行が続いて挫折してしまいます。
そこで、ポリッシャーなどの電動工具にサンドペーパーをセットして面を出します。
※ホームセンターが用意している電動工具の有料貸し出しサービスを利用すると、作業効率が大幅にアップします。
また、OSB合板のカット面が人の肌に接触するため、サンドペーパーで仕上げる必要があります。
最後の仕上げの塗料は水性ウレタンニスが使いやすくて便利です。
OSB家具 by YouTube
YouTubeで検索すると、世界中の方々がOSB合板で家具を製作しています。
OSB合板ストレージBOX
OSB合板コーヒーテーブル
複数枚のOSB合板を接着し、天板は鉄板を選択。
OSB合板キャビネット
OSB合板キッチンカウンタートップ
OSB合板で作るDIY本棚のまとめ
DIYが好きな方や少しでもDIYに興味のある方でしたら、OSB合板で家具づくりのアイデアが広がります。
DIYで家具を作る場合、OSBの調達から組み立て、完成まで一気に進める必要はありません。休日や連休を利用して、少しずつ作業を進めることで負担が無く、DIYを楽しむことができます。
やはり、DIYで棚やちょっとした家具などを作る方は、おしゃれなインテリア空間と暮らしやすさを大切にしている方。おそらく、室内にお気に入りの家具や雑貨、オブジェなどが置かれていると思います。
そのような方におすすめは、日焼け防止フィルムでOSB本棚や他の家具類、調度品の色褪せや変色、劣化の予防対策。
具体的には、部屋の窓に99%以上、紫外線をカットするUVカットフィルムや遮熱フィルム、遮熱断熱フィルムを貼り付けることで、窓に更なる機能性を加えることができます。
[窓]+ガラスフィルムで快適空間
プロ業者が使う建築用の窓ガラスフィルムは用途によって様々な機能が与えられています。
・99%以上、紫外線/UVカット
→プロ用の全てのガラスフィルムは99%以上、紫外線カット。
・ガラス飛散防止
→プロ用の全てのガラスフィルムはガラス飛散防止効果。
・遮熱
→遮熱フィルムが夏の日射熱をカット。
・遮熱断熱
→遮熱断熱フィルムで夏の日射熱をカットし、冬の窓の断熱性がアップ。
・目隠し/プライバシー保護
・眩しさの緩和
・抗ウイルス、抗菌対策
・虫除け、防虫忌避
ガラスフィルムで室内空間の様々な悩みを解決できます。
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