建物の壁掛けエアコンの内部にセットされているエアコンフィルター。
エアコンは室内の空気を循環させて冷房、暖房、除湿する以上、フィルターが埃/ホコリで汚れてきます。
男性の自動車オーナーでしたら、定期点検や車検でエアクリーナー(エアフィルター)やエアコンフィルターを交換する必要性を認識しているため、概ね「フィルター = 汚れる」と理解しています。
その点、女性はどちかかと言うと、フィットネスには関心があっても、フィルター物には関心が薄いかもしれません。
中には、家のエアコンにフィルターが付いてるの?フィルターの掃除って必要?どうやって?という女性がいても不思議ではありません。
そこで、どうしても埃で汚れてくるエアコンフィルターの掃除方法、掃除頻度、フィルターが汚れやすい部屋、エアコン効率を高める方法について、管理人の独自目線で呟いてみたいと思います。
エアコンフィルター掃除
エアコンのフィルターは簡単に取り外して掃除ができるように設計されています。これは、女性でも簡単にできます。
なお、エアコン室内機は壁の上部に設置されているケースがほとんど。脚立を使いながらのフィルターメンテナンスに注意したいものです。
エアコンフィルターの場所
まずは、エアコン本体カバーを上方に開けます。カバーは工具不要で簡単に開けることができます。
エアコン本体にフィルターの外し方が明記されているため、簡単に外すことができます。
※写真は自動掃除機能付き三菱ルームエアコン霧ヶ峰(ムーブアイ内蔵モデル)。
エアコンフィルターの外し方
エアコンフィルターの掃除方法
Step1
フィルターの裏面(凹面)にシャワーを当てて埃を洗い流す。
Step2
フィルターの表面(凸面)にシャワーを当てて埃を洗い流す。
Step3
フィルターの洗浄が終わったら、タオルでフィルターの水分を拭き取り、乾燥させます。
Step4
フィルターが乾燥したら、エアコン本体にフィルターをセット。
ダストボックスを元に戻して完了。
エアコンフィルター掃除の効果
エアコンフィルターが埃で詰まっていると、風量が低下してエアコンの効きが悪化します。
また、埃が湿気を吸収して、カビやダニの発生源になります。その状態でリモコンの運転ボタンを押すと、一斉にカビとダニが室内に放出されてしまいます。
定期的にエアコンフィルターを掃除すれば、衛生的で安心、且つ、節電にも繋がります。
もし、家族の中でアレルギー体質の方がいるならば、よりエアコンフィルターの掃除に気を使いたいものです。
エアコンフィルターの掃除頻度
掃除のプロ集団、ダスキンのオフィシャルサイトによりますと、「2週間に1回」のフィルター掃除が理想的とあります。
ここで、「ハッ?」と思う方が大多数ではないでしょうか。
確かに、2週間毎にフィルターを掃除すれば完璧。
(出典)DUSKIN-エアコンのフィルター掃除の頻度はどのくらい?
しかし、現実問題として、2週間毎にエアコンフィルターを掃除している人がいったい何%いるのでしょうか?
人の出入りが激しい建物の空間は、衣類や外からの埃の影響を受けやすく、エアコンフィルターが汚れやすくなります。
他方、4人家族が生活するマンションや一戸建て住宅は人の出入りが限定的なため、エアコンフィルターはそれほど短期間で汚れるわけではありません。
もちろん、エアコンフィルターの汚れ具合は各家庭の生活環境によって異なります。
そこで、時々、エアコンフィルターの汚れ具合をチェックし、フィルター掃除の頻度を決めた方が合理的です。
自動掃除機能、未内蔵型エアコンの場合
自動掃除機能が付いていないエアコンの場合、例えば、1ヶ月に1回、エアコンフィルターの汚れをチェックします。
1ヶ月後
▼
フィルターが綺麗
エアコンフィルターが埃で汚れていない場合、更に1ヶ月後、エアコンフィルターの汚れをチェックします。エアコンフィルターが埃で汚れていたら掃除します。
→この場合、2ヶ月に1回、エアコンフィルターの掃除が必要。
フィルターが汚れている
エアコンフィルターが埃で汚れているならば、フィルターを洗浄します。
→この場合、毎月1回、エアコンフィルターの掃除が必要。
自動掃除機能、内蔵型エアコンの場合
自動掃除機能が付いているエアコンの場合、例えば、2ヶ月に1回、エアコンフィルターの汚れをチェックします。
2ヶ月後
▼
ダストBoxに埃が溜まっていない
ダストBoxに埃が溜まっていない場合、更に1ヶ月後、ダストBox内の埃をチェックします。ダストBoxに埃が溜まっていたら、ダストBoxとエアコンフィルターを掃除します。
→この場合、3ヶ月に1回、ダストBoxとエアコンフィルターの掃除が必要。
ダストBoxに埃が溜まっている
ダストBoxに埃が溜まっている場合、ダストBoxとエアコンフィルターの両方を掃除します。
→この場合、2ヶ月に1回、ダストBoxとエアコンフィルターの掃除が必要。
エアコンフィルターが最も汚れる部屋
高性能な高気密高断熱住宅ともなると、壁掛けエアコン1~2台で30坪前後の全室の冷房と暖房、除湿ができます。
他方、ちょっと古めの一戸建て住宅ともなると、各部屋にエアコンが設置されています。
家の中で家族が集まるキッチンとリビングのエアコンフィルターは汚れやすいと思いきや、実はそれほどではありません。
マンションや一戸建て住宅の各部屋の中で、エアコンフィルターが最も埃で汚れやすい部屋は「寝室」。
寝室で寝具を使う以上、寝具から出る綿埃(わたぼこり)や繊維の糸くずが舞い上がります。また、住人が寝室で朝と夜の2回、着替えをするため、エアコンフィルターが埃で汚れやすくなります。
しばらくエアコンフィルターの掃除を忘れていたならば、真っ先に寝室のエアコンフィルターの掃除をおすすめします。
自動掃除機能付きエアコン
各エアコンメーカーから自動掃除機能付きエアコンが販売されています。
管理人の自宅で使用しているエアコンは1台を除き、全てが自動掃除機能付きの三菱エアコン霧ヶ峰(ムーブアイ内蔵モデル)。
エアコン室内機に掃除ロボットメカが内蔵されていて、掃除ロボットが自動で定期的にフィルターを掃除し、埃はダストBoxに溜まる構造。
メリット
・フィルターが埃で汚れにくい。
・エアコンフィルターの掃除頻度が少ない。(年に数回程度)
デメリット
・掃除ロボットの構造が複雑で故障リスクがある。
・業者にエアコンクリーニングを依頼すると割高。
空調の主流はエアコン
例えば、田舎で祖父と祖母が昔の木造住宅で生活している場合、家の気密性と断熱性が劣ります。
「冬のエアコン暖房は効きが悪い」とばかりに石油ファンヒーターやストーブで暖を取り、こたつが活躍しているかもしれません。
確かに、こたつは暖かさを感じる暖房器具。
他方、高気密高断熱住宅が増加傾向にある今日、石油ファンヒーターに代表される化石燃料燃焼系の暖房器具はほとんど使われなくなっています。
そして、マンションはエアコンが基本。
空調の主流はエアコンです。
空調とは?
よく使われる「空調」という言葉は「空気調和」の略語。空調機器の中で、1台で冷房、除湿、暖房の3役をこなす機器はエアコンのみ。
最も省エネで安全、空気が汚れず、コスパが高い空調機器はエアコン。
エアコンのCOP(エネルギー消費効率、COP:Coefficient Of Performance)は「2」以上。高性能なエアコンと住宅の組み合わせで「COPは3~5」。
このCOPが「2」とは、1kWの電力を使って得られる効果は2kWという意味。入力が「1」で出力が「2」なのです。
例えが微妙ながら、「1」のスピードで壁にボールを投げると、倍の「2」のスピードでボールが跳ね返ってくるのです。
こんな凄い魔法のような空調機器はエアコンだけなのです。
住宅業界でよく使われている温暖な「6地域」の場合、エアコン除湿と冷房を使う期間は6月下旬から9月下旬までの約3ヶ月少々。
そして、エアコン暖房を使う期間は11月から翌年3月までの約5ヶ月。
1年間のうち、約半分はエアコンが稼働しています。
エアコン効率をアップして節電する方法
エアコンが空調の主流である以上、やはり気になるのは電気代。エアコンの電気代は建物の気密性と断熱性に左右されます。あと、夏季の日射遮蔽によっても変わってきます。
マンションから一戸建て住宅、商業ビルまで、今も昔も建物の最大の弱点は「窓」。
窓は建物の中で最も断熱性能が低く、熱が出入りしやすい場所。
夏季、日射熱が窓から室内に流入し、室温を上げる方向に作用します。
そして冬季、冷え切った外気が窓とサッシを冷やし、室温を下げる方向に作用します。同時に、エアコン暖房などの暖房器具で暖められた空気の熱(遠赤外線)が窓から外へ流出します。
そこで、建物の弱点である窓を強化することで、夏はより涼しく、冬はより暖かい室内環境を整えることができます。
具体的には、窓にガラスフィルムを施工します。
夏季
夏の暑さの約70%は窓が原因。
そこで、暑さ対策として、窓ガラスに「遮熱フィルム」や「遮熱断熱フィルム」を施工します。
詳細は関連記事をご参照ください。
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冬季
冬の寒さの約60%は窓が原因。
そこで、冬の寒さ対策として、窓ガラスに「遮熱断熱フィルム」を施工します。
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