地球温暖化が叫ばれて久しい今日、エアコンは日本の夏に必須の生活家電。猛暑日を記録する夏季、エアコン無しであれば、私たちの健康を害する危険ゾーンに突入します。
毎年、梅雨の季節になると、涼しさをもたらしてくれるエアコンのみならず、冷風機やスポットエアコン、スポットクーラー、冷風扇などが家電量販店を賑わせています。
これら冷風機、スポットエアコン、スポットクーラー、冷風扇の違いをスラスラと説明できる人は業界人以外、皆無ではないでしょうか?
何とも混乱してしまうこれらの生活家電の違いとメリット、デメリットを解説します。
冷風機、スポットエアコン、スポットクーラーは同じ家電製品
日本の家電量販店はまさに百花繚乱の世界。
例えば、空気清浄機にはフィルター式、プラズマクラスター、ナノイー、アクティブプラズマイオン等々があり、多くの人にとって、何が何だかよくわからない世界。
予備知識無しで、我が家にマッチする空気清浄機を探し出すのは容易ではありません。
冷風機
部屋を涼しくしてくれる家電にはいくつかの選択肢があります。夏季、家庭用エアコン以外の「涼しくしてくれる家電」には様々な製品があります。
ここで整理しますと、「冷風機(れいふうき)、スポットエアコン、スポットクーラー」は同じ家電。呼称が違うだけです。
総まとめにして「冷風機」と呼ぶことにします。
冷風機は家庭用のエアコンと同じ原理でコンプレッサーを回して作動します。冷風機は室内機と室外機が一体化しています。
要は、冷風機は移動式のエアコン。
本体に「除湿」ボタンが付いていれば、冷風機です。
用途の一例として夏季、整備工場でメカニックがカーナビなどのカー用品を取り付け時、冷風機の使用を見かけることがあります。
冷風機の製造メーカには、シャープ、コロナ、トヨトミ、ナカトミ、ハイアールなどがあります。
メリット
・移動が容易。
・ガレージや工場、厨房などで、狭いエリアをスポット的に冷やすことができる。
・家庭用エアコンを設置できない場所でも涼しさを体感できる。
デメリット
・室内全体を冷やすことはできない。
・部屋全体の除湿ができない。
・作動音が出る。
・消費電力が大きい。
冷風扇とは?
冷風扇(れいふうせん)とは、水の気化熱を利用して涼しい空気を送り出す装置。
扇風機の前に濡れたタオルを置けば、それで簡単な冷風扇が完成します。冷風扇の構造はシンプルです。
冷風扇は家庭用エアコンのような強力な冷却能力は無く、除湿能力もありません。エアコンと違い、密閉空間で冷風扇を使うと、湿度がどんどん上昇していきます。
冷風扇はスポット的に使う製品。冷風扇はエアコンが苦手な方にとって、より体に優しい家電製品と言えます。
冷風扇の製造メーカには、ヤマゼン、テクノス、ドウシシャ、スリーアップ、ゼンケンなどがあります。
メリット
・自然な涼しさ。
・本体価格が安価。
・作動音が小さい。
・消費電力が小さい。
デメリット
・エアコンのような冷却能力は無い。
・室内の湿度を上げてしまう。
・水の交換が必要。
以上のように、エアコン以外はスポット的に涼しさを感じることができる製品と言えます。
さて、夏場、部屋によってはエアコンの効きが良くないと感じることはありませんか?
その原因の多くは窓ガラスが関係しています。日射熱が窓ガラスを通して室内を暖めてしまうのです。
夏、室内が暑い大きな原因は窓ガラス
マンションから一戸建て住宅、商業ビルまで、建物の弱点は今も昔も「窓ガラス」。
建物の外壁には断熱材が入っています。
しかし、窓ガラスには「採光、通風、眺望」の3つの役割があり、外壁と比較して断熱性能が大幅に低下します。
夏季、室内を暑くする大きな原因は窓ガラス。
日射熱が窓ガラスを通して室内に入ってきます。太陽光に含まれる赤外線は強力なため、窓を通して室温を上げてしまいます。
対策として、一般的にはレースカーテンやブラインド、よしず、すだれ、サンシェードなどの日よけの設置などが代表的です。しかし、これらの欠点として、眺望が低下します。
そこで、眺望は今までどおり確保しながら、日射熱をカットするためには、窓ガラスに遮熱フィルムを貼り付ける方法があります。
遮熱ガラスフィルムで日射熱をカット
上の写真は遮熱フィルム体感キット。キットに2枚のフロートガラスがセットされています。
【Before】
左は普通のフロートガラス。
【After】
右は普通のフロートガラスに遮熱ガラスフィルムを施工済み。
2つの白熱電球の電源をONにしてガラス面に手をかざすと、左右のガラスを比較して明らかな温度の違いを体感できます。
つまり、遮熱フィルムが白熱電球の赤外線をカットすることで、熱がガラスを透過しにくくなっている証拠です。
詳細は関連記事をご参照ください。
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