1年を通して地表に降り注ぐ紫外線。毎年、3月頃から紫外線量が増え始め、5月から9月までは最も紫外線量が多くなります。
気象庁が発表している観測データによりますと、日本国内の紫外線量は1990年以降、観測地点の那覇を除いて増加傾向にあります。
紫外線は直射日光だけに含まれているわけではなく、建物や道路にぶつかって乱反射しています。
私たちは上空からの紫外線だけではなく、地上のあらゆる物に反射した紫外線も浴びているのです。
人とあらゆる物にとって、紫外線は様々な問題をもたらします。
では、改めて紫外線とは何か?人と物に与える影響、紫外線対策について解説します。
紫外線/UVとは?
多くの女性にとって、太陽の紫外線/UVが大いに気になるもの。夏の日焼け防止のためにも、女性にとって紫外線は大敵。
コスメの中に紫外線/UVケアの日焼け止めなどの製品があります。
では、紫外線について情報を整理しておきます。
紫外線は英語で”Ultraviolet”(ウルトラバイオレット)。”Ultraviolet”を省略して、一般的に「UV」と表現されています。
紫外線は目に見えない不可視光線で、波長は10~400nm(ナノメートル)。
この紫外線は日常生活で「紫外線A波/UV-A」と「紫外線B波/UV-B」に分けることができます。
紫外線A波/UVAと紫外線B波/UVB
紫外線A波/UV-A
紫外線A波/UV-Aは全紫外線の中で最も照射量が多く、物質や人の肌への浸透力が高い特徴があります。
人体への影響
人がUV-Aを浴びると肌へのダメージとして、光老化と呼ばれる「シミ、シワ、たるみ、ソバカス」の原因になります。UV-Aは肌老化の大きな原因です。
物への影響
UV-Aは窓ガラスを透過し、フローリングやカーペット、畳、家具、カーテン、壁紙、調度品の退色や劣化を促進させます。
屋外で使われるバケツや水道ホースリール、洗濯バサミなどのプラスチック製品の劣化が進む大きな原因は紫外線です。
紫外線B波/UV-B
紫外線B波/UV-Bは全紫外線の約5%ほどながら、UV-Aより600~1000倍強いエネルギーを持ちます。
人体への影響
夏の強い日差しを浴びると、皮膚の表皮が炎症を起こして火傷のように赤くなるサンバーン(日焼け)、そして、シミ、ソバカスの原因になります。
それだけ、UV-Bは皮膚や物質に対する破壊力が強いのが特徴です。
皮膚科医が紫外線に警鐘を鳴らす
皮膚科の医師が執筆している複数の書籍によりますと、「紫外線は百害あって一利なし」という見解で一致しています。
人が紫外線を浴びると、日焼けやシミ、シワ、たるみ、そばかすの原因になるだけではなく、紫外線を浴びすぎると皮膚がんの発症リスクが高まります。
皮膚科医の中には、屋外ではもちろんのこと、室内でも日焼け止めの使用を推奨しています。
この見解に対して、私たちは頭では理解できそうなものの、なかなかハードルの高さを感じざるを得ないのが正直なところではないでしょうか?
室内で日々、日焼け止めの使用は肌への負担が懸念点であり、男性を含めて現実的ではないような気もします。
そこで、室内に入ってくる紫外線対策として、窓ガラスにガラスフィルムを施工する方法があります。
UVカットフィルムが99%以上、紫外線をカット
窓ガラスにUVカットフィルムを施工後、紫外線/UVの99%以上をカットできます。しかも、窓ガラスフィルムは1年365日、機能する高機能製品。
窓ガラスにUVカットフィルムを施工することで、大きく2つのメリットがあります。
室内の日焼けや劣化の軽減
UVカットフィルムにより、室内のフローリングやカーペット、畳、カーテン、壁紙、家具類、調度品等の日焼けや退色、劣化を抑制できます。
肌トラブル対策
窓ガラスにUVカットフィルムを施工することで、肌トラブルを予防します。特に女性にとって嬉しい機能です。
肌の光老化予防
UVカットフィルムが紫外線A波/UVAを99%以上カット。シミ、シワ、たるみ、そばかすなどの肌トラブルを長期的に予防する効果があります。
肌の日焼け予防
UVカットフィルムが紫外線B波/UVBを99%以上カット。窓ガラスがUVBをある程度カットするものの、更に、UVカットフィルムが室内に入ってくるUVBをカット。
フィルムによる日焼け対策、そして、シミなどの肌トラブルを長期的に予防する効果があります。美白や美肌意識が高い女性にとって、うれしい機能です。
おすすめ紫外線/UVカットフィルム
プロが使用するガラスフィルムは、全て紫外線/UVを99%以上カット。
当店が取り扱うガラスフィルムの中で、価格を含めてバランスがいいタイプは以下の性能を持っています。
遮蔽係数 | 0.96 |
日射熱取得率 | 0.85 |
日射透過率(%) | 80 |
日射反射率(%) | 8 |
日射吸収率(%) | 12 |
可視光線透過率(%) | 88 |
可視光線反射率(%) | 9 |
紫外線透過率(%) | 1未満 |
熱貫流率(W/m2K) | 6.0 |
※日射透過率 + 日射反射率 + 日射吸収率 = 100%
難しい専門用語が多いため、項目別に解説します。
遮蔽係数
遮蔽係数(しゃへいけいすう)とは、太陽の日射熱をさえぎる効果を表した数値。数値が小さいほど、夏場の省エネ効果が高くなります。
日射熱取得率
日射熱取得率(にっしゃねつしゅとくりつ)とは、太陽の日射熱が室内に入ってくる割合。
ガラスを透過した日射熱+ガラスに吸収された日射熱が室内側に再放熱された熱=日射熱取得率
日射透過率
日射透過率(にっしゃとうかりつ)の割合が高いほど、室内への日射熱の流入が多くなります。
日射反射率
日射反射率(にっしゃはんしゃりつ)とは、ガラスとフィルムが日射を反射する割合。ガラスフィルムの遮熱効果が判断できます。
日射吸収率
日射吸収率(にっしゃきゅうしゅうりつ)とは、ガラスフィルムが日射熱を吸収する割合。
可視光線透過率
可視光線透過率(かしこうせんとうかりつ)とは、ガラスに照射される可視光線の量を「100」とし、ガラスとガラスフィルムを通過して内側に到達する量を意味します。
自動車の窓ガラスにカーフィルムを施工する際、よく可視光線透過率の話が出ます。ガラスフィルムの可視光線透過率は次のような傾向があります。
・色が濃いガラスフィルム = 可視光線透過率が低く、室内が暗くなる。
・色が薄いガラスフィルム = 可視光線透過率が高く、室内が明るい。
可視光線反射率
可視光線反射率(かしこうせんはんしゃりつ)とは、ガラスとガラスフィルムが反射する可視光線の割合。
ガラスが鏡のように見えるミラーフィルムほど、可視光線反射率が高くなります。
紫外線透過率
紫外線透過率(しがいせんとうかりつ)とは、UVカット率とも言われます。ガラスとガラスフィルムを透過する紫外線の割合。
プロ用のガラスフィルムは全て紫外線/UVカット率が99%以上です。
熱貫流率
熱貫流率(ねつかんりゅうりつ)とは、室外と室内の温度差に起因する熱の逃げやすさを表す数値。
室外と室内の温度差が1℃の時、1m2あたり1時間に通過する熱量を表す数値。数値が低いほど、断熱効果が高く、冷房と暖房効果が高くなります。
ちなみに、3mm厚、透明フロートガラスの熱貫流率は「6.0」。
+ガラス飛散防止効果
プロが使用する全てのガラスフィルムはガラス飛散防止効果があります。
近年、異常気象により台風が大型化し、強風による飛来物が窓ガラスを直撃してガラスが飛散する事故が各地で発生しています。
また、南海トラフ巨大地震など、いつ発生してもおかしくない地震発生時、窓ガラスが飛散して二次被害を受ける恐れもあります。
飛来物が窓ガラスを直撃した場合、ガラスフィルムが窓ガラスをしっかり保持し、ガラス飛散を防止する効果があります。
UVカットフィルム施工価格
標準UVカットフィルム
99%以上、紫外線/UVカット&ガラス飛散防止効果のあるガラスフィルム施工価格は以下のリンク先をご参照ください。
高領域UVカットフィルム
高領域UVカットフィルムは紫外線の波長域280~400nmのUV-A, UV-Bを99%カットできるプレミアムタイプのフィルムです。
これは、より効果的に紫外線をカットしたい用途向きのUVカットフィルムです。